逃げる勇気2017.1.12更新
悩みが生じるときには、必ずキッカケがあります。
たとえば、親の介護の悩みを抱えているとしたら、親の体調悪化。
子供の教育の悩みを抱えているとしたら、子供の受験失敗。
お金の悩みを抱えているとしたら失業など、何かキッカケになる出来事があるものです。
人間関係の悩みも、それぞれの置かれている状況が変わることによって生じることが多いのではないでしょうか?
さて、悩みが生じたとき、多くの人がその悩みを解決しようと動きます。
親が体調を崩したのであれば、体調を回復させようと病院を回り、介護が必要となれば、その態勢を整えようとします。
問題は、そのときです。 親の介護を自分ひとりでやろうとするのか、家族や親戚の手も借りようとするのか、それとも、社会の手に委ねるのか…それによって本人の抱える悩みの重さが変わってきます。
往々にして私たちの悩みは、すべてを受け止め、引き受けようとするところから始まります。
親の介護を例にとりましたが、それは失恋だって同じです。
失恋したという事実を、自分ひとりですべて受け止めるのか、それとも、信頼できる友人に話を聞いてもらうのか?
もし相談できれば、気持ちの負担は随分違ってくるのではないでしょうか?
悩みに陥りそうな状況になったとき、その状況をひとりで何とかしようとせず、周囲に助けを求める。場合によっては、その場から逃げてしまう。逃げないまでも、問題の矛先をかわす…。
まじめな人ほど、ひとりでなんとか解決しようとしますが、抱え切れずに自分がポキリと折れてしまっては、元も子もありません。
もちろん、自分の限界を越えようとする努力は大事です。
でも、時には、自分はこの状況に耐え切れない、ギブアップですと白旗を掲げることも必要なのかもしれません。
勇気ある撤退…それも悩み脱出のひとつの方法です。
 

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