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- アナログとデジタル
- この現実の世界では、時間は、過去→現在→未来と途切れることなく流れています。今日のあとには、昨日ではなく、明後日でもなく、明日がやってきます。
- 一方、頭の中の空想世界はどうでしょう?
現実世界とは違って、今日のあとに昨日が来ても、昨日の次に20年後の未来が来ても問題はありません。死後の世界や宇宙誕生時に思いを馳せることも可能です。頭の中の夢想世界では、時間の連続性は無視することができます。「いつのどこ」というラベルの貼られた場面が、時系列を無視して次々に現れるようなイメージでしょうか。
- 現実の世界は連続性のあるアナログ、夢想世界は不連続なデジタル、と言い換えることもできそうです。
- さて、悩みです。
悩みは過去の出来事に端を発しています。過去の出来事が、アナログ的な連続性に則って、現在にも尾を引いているわけです。
- では、悩みを夢想世界、つまりデジタル的に捉えてみたらどうでしょう?
自分が抱える様々な悩み、例えば、1か月前の辛かった場面、心をえぐったAさんの言葉、体調を崩している自分の現在、お金がない現実などを、それぞれ一枚のカードに写し込みます。そのカードが頭の中でくるくる入れ替わるのですが、それと同時に、心の傷から解放された未来、退院の予定日、お金に縛られなかった時代などのカードを思い描くこともできます。
- 頭の中では、私たちはどこまでも自由です。
歓喜と至福に満ち溢れた世界を想像することもできます。
悩みの多くが、自分の思い込みから生じていることを思えば、自由な発想は悩みからの脱出にかなり有効なはずです。
- 悩みは、頭の中にあまたあるカードの一部に過ぎません。悩み以外のカードも数多く存在します。それに気づかないのは、アナログ的な連続性に囚われているからかもしれません。
- アナログからデジタルへ。連続性から不連続性へ。
悩み以外のカードにも、思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
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