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信じ切るということ
「自分に起こることすべてが、自分のために必要なことだ」
そう信じ切ることができれば、悩みというものはなくなるかもしれません。
人生、笑って過ごすことができるようになるでしょう。
しかし、なかなか人は信じ切ることができません。
すぐに疑ったり不安になったりしてしまいます。
なぜでしょうか? なぜ、信じることができないのでしょうか?
それは、人には全体が見えないからです。なぜこういうことが起こるのか、いまの自分に何が必要なのか、それがわからないからです。
自分が見える範囲、わかる範囲でしか人は判断ができません。
あと数十メートルで頂上なのに、霧で周囲が見えないと、諦めて下山するかもしれません。このまま歩を進めて行けば頂上は近いと言われても、それを信じ切ることができないのです。いくら歩いても頂上に着かないのではないか、道を間違っているのではないかなど、様々な不安や恐怖が襲ってきます。
では、どうすれば信じることができるのでしょう?
自分を信じなければいいのです。
全体が見えないことで判断を誤るのだとしたら、判断する自分を信じなければいいのです。
そもそも、なぜ悩みが生まれるのか、思い返してみましょう。
それは、自分の思い込みと現実とのギャップから生まれるものでした。
自分にとって幸福はこんな感じ、でも現実はそうじゃない、だから私は不幸だ…。
ところが、自分を信じていなければどうでしょう?
自分の思い込みや価値観があったとしても、それから生じた不安や恐怖を信じる必要もなくなります。
そして、自分を信じていない分、他のものを信じる余地が生まれます。
なんか、自由な感じがしませんか? 
そして、その余地で何を信じるか?
現実を信じてもいいですし、理想を信じてもいいですし、神を信じてもいいでしょう。空き地のままでもいいかもしれません。それは、あなたの自由です。
中には、「自分に起こることすべてが、自分のために必要なことだ」と信じる人も出てくるかもしれません。
 

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