身の上相談 3
悩み多き人にとって、悩みは自分の影のようなものです。
明かりの下にいる限り、影は自分から離れません。歩こうが走ろうが寝てようが、影は必ず付いてまわります。
悩みも、ひとつの悩みが解決したと思ったら、また次の悩みが出てきます。 同じような悩みが、時間を置いて再び出てくることも、よくあることです。 「悩む」という体質がある限り、悩みはなくなることがありません。
影をなくす方法は、明かりを消すことです。 しかし、太陽を消すことはできません。雲がわいて、一時的に隠れることはあっても、太陽はそこにあり続けます。夜も、明けない夜はありません。
では、悩みから解き放たれることはないのでしょうか? 影は消せないのでしょうか?
ひとつだけ方法があります。 それは、自らが明かりになることです。 自分が光源になれば、影を消すことができます。太陽には影がありません。
では、どうすれば光源になれるのでしょうか? 自らが輝くには、どうすればいいのでしょうか?
身の上相談の回答者になるのです。
東に病気の人がいれば、行って相談に乗り、西に疲れた人がいれば、行って相談に乗ればいいのです。
東西南北の人たちの、悩みの相談に乗ること。 おせっかいオバサン、おせっかいオジサンになること。 それが、悩み=影をなくす方法です。
周囲の人たちの影を、明るく照らしてしまいましょう。
 

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