希望
悩みは過去にあり、未来には希望しかありません。
いやいやそんなことはない、悩みは未来にこそあるのでは?
明日の試験、明日のプレゼン、明日の上司の機嫌、明日の生活費、子供の将来、自分の老後…すべてが未来の悩みなのでは? 
確かに人は、未来のことで悩みます。
しかし、その悩みの原因は、すべて過去にあります。
ちゃんと準備をしていたら、明日の試験やプレゼンに、多少の不安は感じても、それが悩みにまで育つでしょうか?
余計な買い物をしなければ、明日の食費に困ることはあったでしょうか?
上司への気遣いが怠りなければ、その機嫌を気にする必要があるでしょうか?
過去の足りなかった何か、過剰だった何かが原因で、悩みの種が育ってしまったのです。
とはいえ、過去を変えることはできません。
では、どうすればいいのでしょう?
変えていけるところから、変えていけばいいのです。
過去は変えることができませんが、未来は変えることができます。
未来を作っているのは「いま」です。
いま食べているものが、数か月後のあなたの肉体を作っているのと同じです。
「いま」を変えれば、未来は変わります。悩みのない未来を作ることができるのです。
では、悩みのない未来を作るには、「いま」をどう過ごせばいいのでしょうか?
毎日を、どう生きればいいのでしょうか?
希望を持てばいいのです。
希望を持って生きれば、希望に満ちた未来が待っています。
では、「希望」とはなんでしょうか?
それは、未来を信じる力です。
しかし、自分の望み通りの未来が来ることを信じる、ということではありません。
自分の望みとは違う未来が来ても、それを受け入れることができる覚悟を持つということです。
では、どうしたら「覚悟」を持つことができるのでしょう。
覚悟を持つには、「いま」できる精一杯をやることです。
全力を尽くせば、人は意外に結果を気にしなくなります。
完全燃焼は、文字通り、後には何も残りません。
あるのは、希望に満ちた未来だけです。
 
 

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