- 悩みと重力
- 気分が重く暗い時、それは何かの重力で、心が下に引っ張られている時です。
- 恋愛なら相手の態度、体調面なら病気、仕事なら成績、人間関係なら摩擦など、
気分に重力を与えるものは様々です。
- 沈み方も様々で、すぐに浮上できることもあれば、数年間沈んだままのこともあります。
- さて、人生に障害や問題はつきものです。それがないと、人生とは言えないのですが、
せめて気持ちだけでも、軽く明るくウキウキと過ごすことはできないものでしょうか?
問題に引きずり込まれることなく、重しをぶら下げられることなく、悠々と軽々と空を
舞うことはできないものでしょうか?
- 凧の例をあげてみましょう。
凧が空を舞うことができるのは、揚力という凧を持ち上げる力のおかげです。この揚力がうまく働かなくなると、凧は落下してしまいます。
- これは、地球に大気があり、重力が働いているせいなのですが、
もし、無重力の宇宙空間だったらどうでしょうか?
大気もないかわりに重力も地表のようには働かないので、
凧は落ちることなく、空間を漂い続けます。
そもそも上も下もなく、重いも軽いもありません。
- これは忘れがちなことですが、
私たちは、地球の住人である前に、宇宙の住人です。
私たちには、実は、上も下も、重いも軽いもないのです。
- そもそも重いも軽いもないのであれば、重しをぶら下げられたような気分が、
単なる思い込みだということがわかります。
- もともと私たちの本体は、空を自由に飛び回っています。
地表に縛られているのは、たまたまに過ぎません。
だとしたら、人生の障害や問題には、キチンと地上で取り組みながらも、
それに縛られることなく、本体は軽く明るくのびのびと、空中散歩を決め込んでいいのではないでしょうか。
- 私たちは、元来が自由で無重力の住人なのですから。
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