悩みの四季
自然界に四季があるように、人生にも四季があります。
誕生し成長する春。成人し社会生活を送る夏。
人生の結果を出す実りの秋。そして休眠に入る冬。
それと同じように、悩みにも四季があります。
悩みが芽吹き成長する春。ピークに達する夏。
次第に落ち着いて行き、決着を迎える秋。
そして、悩みが消えてしまう冬…。
悩みの春に、それも早春に、問題への対策を講じることができれば、
悩みは成長することはありません。
何でもそうですが、初動が何より大切です。
対応が早ければ早いほど、確かな悩みに育つ前に、その芽を摘み取ることができます。
悩みの夏を迎えてしまうと、対応に苦慮することになってしまいます。
パートナーの浮気に悩まされている人を、例にとってみましょう。
相手の浮気性に早く気づけば気づくほど、受ける傷は浅くてすみます。
情が移る前に、さっさと別れることもできるでしょう。
しかし、これくらいの浮気なら大目に見てあげないと、
根はまじめで優しい人なんだから、
などと、理由をつけて呑気に構えていると、あっという間に悩みの夏がやってきます。
「別れる、別れない」のすったもんだの挙句、
相手も反省をして、二人の関係は落ち着きを取り戻すかもしれません。悩みの秋です。
そして、相手の浮気は影を潜めます。待ちに待った悩みの冬の到来です。
問題はこのあとです。
本当に相手は反省をし、今後一切浮気をしないのでしょうか?
また春が巡ってくれば、浮気心がむくむくと湧いてくることはないのでしょうか?
浮気心は姿を隠しただけで、なくなってはいないかもしれません。
そういう不安感が押し寄せて、また悩むことになってしまいます。
だとしたら、どうすればいいのでしょう?
解決策は以下の方法しかありません。
・相手の浮気心を完全に封印する。
・浮気をしない他の相手を探す。
・浮気されても悩まない。
相手を体質改善するのか、自分を体質改善するのか、
そのどちらかです。
つまり、悩みの元を断ち切るしかないのです。
悩みの元がある限り、悩みは四季を巡ります。
悩みがなくなったように見えても、それは隠れているだけです。
悩みの冬が続くことは、残念ながらないのです。
 

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