- 悩みのお友達2 「できない人」
- 何かができなくて悩んでいる人は多いです。
恋人ができない、仕事ができない、お金ができない…
- 今回は、作家を目指してはいるものの、
なかなか思うような作品が書けないでいる男性(25歳)をモデルにしてみましょう。
- 彼には書きたい小説があります。
- ライトノベル系でもなく、刺激の強い携帯小説や通俗小説でもなく、
かといって、何を言いたいのかわからない純文学作品でもない。
- 人間が生き生きと描写され、ストーリーラインもミステリアスで、
次の展開が簡単にはわからず、文体もリズミカルで、
読み終わったあと、読者が「明日も頑張って生きよう」という気持ち
になってくれるような小説です。
できれば恋愛要素も入れ込みたい、と考えています。
- そのための勉強も欠かしていません。
小説、詩、映画、演劇、漫画、アニメなど、役に立ちそうなものは、手当たり次第、
目を通しています。
哲学や宗教にも手を伸ばし、作品の世界観に深みを持たせようとしています。
もちろん、街中での人間観察も欠かしませんし、
ネット世論の動向や流行りのファッションなどにも目を配っています。
- しかし、それでも思うように作品を書き進めることができません。
なぜでしょうか?
- 彼が自分なりにいい作品を書こう、と思っているのは間違いありません。
しかし、彼は大切なことを忘れています。
それは、作品の書き手、作品を生み出す人、つまり自分です。
- 彼は、自分のことを忘れているのです。
- いくらいろんなものを吸収しようとしても、自分の器が一杯だと、
吸収できることはわずかです。
それでも吸収するためには、入っているものを捨てるか、器を広げるしかありません。
- 彼の器は、余計なもので一杯になっていないでしょうか?
自分への過大評価やプライド、嫉妬心などを、捨てることができているでしょうか?
- 彼は器が広いでしょうか?
登場人物たちを生き生きと描き分けるために、自分中心ではない、複眼的な視点を持とうとしているでしょうか?
- できないことをできるようになるためには、自分を見直し、足りないものは加え、
不要なものは捨てる必要があります。
- 「できない人」は「できる人」になるために、
それにふさわしい自分になる努力が必要なのです。
- 「素晴らしい作品が書ける作家」にふさわしい自分。
「恋人ができる自分」にふさわしい自分。
「仕事ができる自分」にふさわしい自分。
「お金ができる自分」にふさわしい自分。
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