- 「悩みの正体」
- あなたは悩みの渦中にいるとき、どんな状態でしょうか?
自分が悩んでいるときのことを、思い出してみましょう。
- そのことばかりが気にかかり、
他のことが手につかなくなるのではないでしょうか?
- 例えば、会社の同僚との人間関係がうまくいってない場合、
その人の顔や言われた言葉が頭から離れず、
再び顔を合わせるときのことを思うと、お腹の中に鉛の塊を入れられたような、
重苦しい気分に取り付かれてしまうのではないでしょうか?
悩みの海の中で、まさに溺れ、呼吸困難に陥っているような状況でしょう。
- 実はこの状態こそが、悩みの正体です。
- 悩みは、その問題だけに焦点を合わさせ、他を見えなくさせてしまいます。
それ以外にも選択肢は無限にあるのに、それしかないように見せかけるのです。
失恋した時のことを思い浮かべれば、大体の人がうなずかれるのではないでしょうか?
男(女)はこの世にごまんといる、といくら周囲から言われても、
それは少しの慰めにもなりません。
- しかし、時間が経てば、だんだんと傷は癒えてゆき、また新しい恋が始まります。
時間が解決してくれる、という言い方がありますが、正確にはそうではありません。
時間が気づかせてくれるのです、他の可能性があることに。
そして、その可能性は最初からあったのです。
- もし、悩みの海の中でもがいている最中に、他の可能性があることに気づいたら
どうでしょう?
- 目を凝らしたら、救命浮き輪が浮かんでいた、
体から力を抜いたら、体が海面に浮いた、
もがくことを止めたら、水深が1メートルしかないことに気づいた、
- なんていうことが往々にして起こります。
- 可能性も選択肢も、常に無限にあります。
ひとつしかない、それしかないと思ってしまうのは錯覚です。
- 悩みとは錯覚なのです。
-
閉じる